ミツバチとハチミツ(蜜蜂と蜂蜜)

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ハチミツの殺菌力

天然ハチミツは半永久的に腐りません。
2つの理由があります。
(1)糖濃度が高い。
(2)酸性度が高い。

糖濃度が高いと、浸透圧の関係で細菌の細胞が破壊されるので、細菌が生存できません。

ハチミツはph3.8ぐらいの酸性です。 ちなみにレモン汁のphが2.0~3.0、食酢が2.4~3.0、ワインが3.0~3.7ぐらいです。

ハチミツに殺菌力がるといっても、パン屑などの不純物が混ざると、その周辺からカビが生えたりするので保管には気をつけましょう。

そんなハチミツでも排除できないものがあります。
ボツリヌス菌の芽胞です。
芽胞は、細菌が作り出す耐久性の高い細胞構造で出来ています。
環境が悪い状態になったとき、芽胞になって一時的に休眠します。
芽胞は、成長や増殖はしません。良い環境になったときに、芽胞が発芽して成長、増殖を開始します。

ボツリヌス菌は土中など自然界に普通に存在する菌です。
花の蜜を集める過程で、ボツリヌス菌が混ざることがあります。
ハチミツの中ではボツリヌス菌は死滅しますが、芽胞の状態になると生き残ります。

大人はボツリヌス菌の芽胞を摂取しても、腸内細菌の働きで不活化されますが、 1歳未満の乳児は腸内細菌が未発達なので不活化できず、腸内で芽胞が発芽して毒素を作り出し中毒を起こします。
そのため、ハチミツは1歳未満の乳児には食べさせてはいけません。
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