ミツバチとハチミツ(蜜蜂と蜂蜜)

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ミツバチの病気

ミツバチは家畜なので、家畜衛生保健所に届出が必要な法定伝染病と届出伝染病があります。

法定伝染病には、アメリカ腐蛆病とヨーロッパ腐姐病があります。
腐姐病は細菌感染による病気です。感染すると蜂児が死にます。
腐姐病に感染した群れは、保健所の指示のもと、巣箱ごと焼却処分になります。
腐姐病の細菌は普通に自然界にいるので、長い年月養蜂をすることで巣箱内に蓄積して発病します。

届出伝染病には、バロア病、チョーク病、ノゼマ病、アカリンダニ症があります。
バロア病は、ヘギイタダニがミツバチに寄生して発症する病気です。羽化した働き蜂に羽の奇形などの症状が出ます。
チョーク病は、カビによる病気です。蜂児に感染して蛹がミイラ化します。
ノゼマ病は、ノゼマ原虫がミツバチの消化管に寄生し発症します。働き蜂に下痢のような症状が出ます。
アカリンダニ症は、アカリンダニの寄生による病気です。
ミツバチの気管内で繁殖し、ミツバチは飛ぶことが出来なくなります。
アカリンダニは、小さすぎて肉眼では確認できません。

感染にかかりやすいのはバロア病です。 バロア病を防ぐために、定期的にヘギイタダニを駆除する必要があります。

ミツバチに使用できる医薬品は4種類しかありません。
そして、ミツバチの病気に治療薬はありません。病気の予防薬しかありません。
腐姐病の予防薬のアピテン、タイラン水溶散とヘギイタダニの予防薬のアピスタンとアピバールだけです。

ミツバチの医薬品の取り扱いには注意が必要です。
ハチミツに医薬品の成分が残留しないように、使用上の注意を必ず守ります。
医薬品は、養蜂協会を通じて購入出来ます。

病気にかからないように、健康で強い群れになることを心がけます。
巣箱内や器具の衛生面に気を付け、充分な餌があるようにします。
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